日本ミツバチの冬越し失敗と逃去
昨年9月の採蜜後も順調だった日本ミツバチたちは、寒さに向かう10月頃から数十匹の働き蜂が巣箱の前の床の上を巣箱と離れる方向にうろうろと歩き回わり、その後死に絶えるようになりました。最初は短命なので寿命だろうと、余り気に留めませんでしたが、寒くなるにつれ徐々に増えていきました。
12月の寒い或る日、何十匹という蜂たちが冷たい床の上に、弱々しくうごめき転がっていました。家内と私は、足の踏み場がないほどのその光景にびっくりし、蜂たちをなんとか巣箱に戻してあげようと一匹一匹必死になって巣箱の中に入れてあげました。
働き蜂たちにとっては初めての冬であり、巣箱にもう一歩という所まで戻ったものの寒さに凍えたのだろうと。私たちは不憫で可哀想に思い、ペットボトルに拾い集めストーブの側で温めてやりました。すると、なんと元気に動き回るようになりました。
しかし、季節が進み寒さも一段と厳しくなるにつれ、蜂たちの様子は改善されず相変わらずでした。そして私たちの思いは届かず、1月なると巣門の出入りはほとんどなくなってしまいました。
3月少し暖かくなり始めた頃、巣箱の中を見てみたら、床に何十匹かの死骸を残し蜂たちが居なくなっていて巣が残されたままでした。(後日、残っていた蜜は採蜜)
[ 追記/参考 ]
・アカリンダニの寄生感染:日本ミツバチの天敵(病気)のダニ寄生による筋力と方向感覚の麻痺によって飛べなくなり、地上を徘徊するようになり死に至る。また、羽ばたき運動による熱の発生ができなくなり、越冬が困難になる。
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