古民家再生DIY #6「手漕ぎポンプの復活」
私の子どもの頃はまだ水道がなく、どこの家にも井戸が掘ってあり手漕ぎポンプがありました。そして、夏は冷たく冬は暖かいその汲み上げた水が生活用水でした。我が家では、毎日風呂桶の水を汲み上げるのが私たち子どもの仕事でした。
昨年、セカンドハウスとして取得した古民家には、裏庭に懐かしい吊るべ井戸が残っていました。井戸の中には地下水もあり、井戸水までの深さは5メートルほどです。これを利用しないのは勿体ないと家内と話し、庭や畑の水に活用しようと中古の手漕ぎポンプを入手しました。「川本」と銘の入った青緑色の鋳鉄製の懐かしいポンプがメルカリで届きました。
大工さん達プロによる母屋のリノベが終わった後、並行していた裏庭のDIYの方も順調に進みやっと手漕ぎポンプに着手できるようになりました。ところが、部品等をチェックしたところ金属弁やボルト類がかなり錆びていて、入手した物は一般的な井戸用タイプと異なる「打ち込み式」というタイプでした。つまり、井戸を掘らずに直接地面に打ち込むというものでした。そのようなことから、井戸仕様にするのに弁の交換と地下水汲み上げ用の配管など、交換部品と新たな部品が必要になりました。部品は、幸いにもネット通販で簡単に手に入れることができました。
いよいよ念願だった井戸を甦らせる日がやってきました。井戸の深さ(7m)に応じた配管(6m)とフート弁(配管内の水落下防止弁)の調達に時間がかかり、やっと据え付けることができました。地下から汲み上がってくる水は水道水より冷たく、昔懐かしい感触の真水という感じです。庭作業や畑の水に活用していきます。
弁交換部品と井戸用配管関連部品
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